2018年8月??日 某時刻 ????????
「でよ〜」
久しぶりに矢張と御剣と一緒に飲みに出た。先刻からしゃべり続ける矢張の話題は新しい
彼女についての惚気話。まあ、いつもの話といえばいつもの話か。
「───そういえば、御剣。相上って覚えている?」
ふと、思い出して口にしてみた。
「ム…相上 葵のことだろうか?」
「相上 葵? ……誰よ、それ」
「委員長、といえばわかるか?」
「おお、いいんちょー! そっか、いいんちょーの名前って相上 葵っていうのか」
あまりといえば、あまりかもしれない矢張の反応だけど、同級生の八割は矢張と同じ
反応を返すだろう。それにもかかわらずフルネームで覚えているのは御剣らしいけど。
「去年の今頃、会ったんだよ、そういえば」
「───成歩堂。それはありえん話だ」
「4月に、亡くなってるから?」
うム、と御剣は小さく頷く。
「でも、会ったんだよ」
「な、なるほどー、それってヤッパリ…」
「…だと思うよ」
両手を胸の辺りで握りしめ、目を潤ませている矢張に苦笑しつつ答える。
相変わらずすっきりすっぱりさばさばしてて、気づいたのは別れた後だったけど。
「煮詰めて美味いのはジャムとタレだし、溜めるなら功徳かお金がオススメだってさ」
「何の話なのだ、それは」
御剣は眉間にしわを寄せてうなり、矢張はタレといえば駅角のラーメン屋だぜ、と
親指立ててみせた。
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初逆裁小説&初ドリーム小説。
「? 御剣って、こっちに来たって話聞かないけど?」
お盆休みに逆裁2をやってて思い浮かんだ科白を元に書いてみました…
ちなみにデフォルトの名称「相上 葵(あいがみ あおい)」は五十音表より。
当初は「相上 陸希(あいがみ たかき)」で読みを変えると「あいうえ おかき」
でした(^^